【BMW 3シリーズ 試乗】均整の取れたボディと軽快な走り…松下宏

試乗記 輸入車

BMWは2012年1月に『3シリーズ』セダンの328iを発売した後、順次ラインナップを拡充し、2012年9月にツーリングを追加した。

外観デザインは3シリーズセダンをそのままステーションワゴンにしたもの。全体としてとても均整が取れている。後方まで延長されたルーフラインがツーリングならではの使い勝手の良さを想像させる。

ボディの全長×全幅、ホイールベースはセダンと同じ数値。ワゴンを作るときにはセダンに対してホイールベースやボディを延長するケースも多いが、3シリーズはセダンと同じサイズで作られている。これがジャストサイズということだろう。

セダンと同じサイズでもラゲッジスペースに不満があるわけではない。容量そのものは従来に比べて35リッター増えて495リッターになっているし、3分割できる後席や床下収納、ラゲッジネットなどが自在な使い勝手を可能とする。

インパネ回りのデザインは基本的にBMWの文法に従って作られているが、シフトレバーとiDriveの配置などが従来のモデルからやや変更された。

リヤバンパーの下に足を差し出すと自動で電動式のトランクリッドが開くシステムなども採用されている。

328iは直列4気筒2.0リッターの直噴ターボ仕様エンジンを搭載する。180kW/350N・mという余裕の動力性能と滑らかな吹き上がりによって、軽快かつスポーティな走りを見せる。

320dに搭載される直列4気筒2.0リッターでコモンレール直噴ターボ仕様のクリーンディーゼルは、パワーは135kWにとどまるがトルクは380N・mを発揮し、低速域での力強さはガソリン車以上の実力だ。

ディーゼルエンジンは回転の上限が5500回転と低めに抑えられているが、その分だけ早く動力性能を引き出しやすい。フレキシブルかつ力強い走りを得やすいのだ。

低速域ではガソリン車に比べるとエンジンがやや大きいほか、振動のレベルもガソリン車とは異なるが、燃費も含めて考えるとディーゼルはトータルで魅力的な存在といえる。

2012年末にツーリングにも320iが設定されたが、それまでは328iか320dかというチョイスだったため、320dが圧倒的な比率を占めて売れていた。320dにはクリーンディーゼル補助金も支給される(2012年度、2013年度以降は予算次第ながら当面継続の見通し)ので、これは当然の結果である。

電子制御8速ATの滑らかさやBMWならではのフットワークの良さなどはセダンと共通。箱根のワインディングなどを走らせると、とても気持ち良く感じられた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
《松下宏》

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