三菱自動車は12月26日、『デリカ D:5 クリーンディーゼル』を2013年1月11日より発売すると発表した。価格は341万9千円から。
同社広報部商品広報グループの木内隆氏によると、「2.4リッターのガソリン車に比べ、トルクは約60%アップ。燃費は2.4リッターの四駆と比較すると、プラス20%です」とし、「デリカ D:5のコンセプト、ミニバンのやさしさとSUVの力強さというものを、一層強化するような魅力的な商品になっています」と話す。
燃費は、「13.6km/lというレベルですが、重量ランクで比較すると、大型ミニバンなどと同等で、いずれも12km/l以下ということを考えると、一回り小型ということを差し引いても十分低燃費であると感じてもらえるでしょう」と述べる。
その燃費に貢献するミッションは、「欧州向けの『アウトランダー』で使っている6速スポーツモード付きのATです。これもシフトパターン、直結領域、スリップ直結などの最適化を図っています」
ディーゼル化にあたっては、110kgほど重くなった。「それに見合ったサスペンション関係のチューニングを行っています。また、ディーゼルエンジンの振動等があるので、要所に制振材、吸音材、遮音材を入れガソリン車と同様の静粛性、快適性を実現しています」と自信を見せる。
そして、このディーゼルモデルの大きな特徴として、750kgの牽引能力がある。「かつてのデリカユーザーは、ヒッチメンバーを付けてボートを引っ張るなど結構アクティブな使い方をされる方が多かったのですが、これまでのガソリンエンジンとCVTでは、力自体が少し足りないことと、CVTのトルク容量の問題があり、このような使い方が出来ませんでした。しかし、今回は、旧来の使い方への要望に応えられる仕様になっています」と語った。