ドイツの自動車大手、ダイムラーは12月7日、ローマ教皇ベネディクト16世の公用車として、特別な新型メルセデスベンツ『Mクラス』を納車したと発表した。
ローマ教皇とメルセデスベンツの関係は深い。ローマ教皇がパレードで使用する謁見用車両、通称「ポープモービル」を、メルセデスベンツは80年以上に渡って製造してきた。2002年からローマ教皇は、初代Mクラスをポープモービルとして利用してきたが、老朽化が進んだため、メルセデスベンツから最新のMクラスが納車された。
このMクラス、市販モデルとは異なるローマ教皇専用車。車体の後部に、巨大なガラスのボックスを載せたようなデザインで、この部分にローマ教皇が座る。パレードの際、沿道から見えやすくするための配慮だ。もちろん、ガラスは強固な防弾仕様。
また、従来のMクラスよりも、乗降性を改善。ボディカラーは、ダイヤモンドホワイトで塗装され、インテリアも特別仕立てとなる。
12月7日、ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、バチカンのローマ教皇ベネディクト16世の元を訪れ、新しいMクラスを引き渡した。同会長は、「ローマ教皇に新たなメルセデスベンツのポープモービルをお届けできて、大変光栄」とコメントしている。