気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。2012年12月11日付●敦賀再稼働認めず、規制委員長直下に活断層濃厚(読売・1面)●発射予告29日まで延長、北ミサイル「1段目に欠陥」(読売・1面)●「景気後退局面」鮮明に(読売・8面)●ルネサス支援トヨタ主導、半導体技術、海外流出に危機感(読売・9面)●日本車、中国シェア回復、11月販売数、前月比4ポイント増11.7%(朝日・7面)●「世田谷ナンバー」導入着手(朝日・29面)●基準超の石綿、ホンダが部品回収(朝日・37面)●自公300議席超す勢い、衆院選中盤情勢,民主80割れも、本社総合調査(毎日・1面)●シャープに400億円融資、りそななど3行検討(産経・10面)●政治に望む、企業トップに聞く、「6重苦解決待ったなし」日本自動車工業会会長・豊田章男氏(日経・11面)●EV電池部材増産凍結、三菱ケミ、300億円投資予定、普及に遅れ、採算確保難しく(日経・13面)●インドネシアでミニバン、トヨタ、東南アジアで生産拡大/トヨタホーム、インドネシア進出(日経・15面)ひとくちコメントこの日曜日(16日)の投開票を控え,いよいよ衆院選も終盤戦に突入したが、メディアの世論調査では「自公300議席超す勢い」(毎日、産経 )とのことらしい。ただ、選挙区によっては態度未定の有権者が約4割を超えているため「情勢が変化する可能性がある」という。微妙な時期だけに選挙の妨害になるような言動は控えるが、任期中に体調を崩したとはいえ、責務を全うせずに突然辞めた人が、次の政治のリーダーに最も近いとみられているが、そんな人物がこの国の難局を強いリーダーシップで乗り越えられるのかどうかも考えてみよう。そんななか、日経がきょうから「政治に望む・企業トップに聞く」との短期集中連載を開始した。そのトップバッターは、日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)。質問は「自動車産業の現状分析」など6項目に及んでいるが、「次のリーダーに求めることは」との問い対し、豊田会長は「やはりビジネスのわかる、ビジネス感覚がある政治のリーダー(の登場)が待ったなし」としながら「6重苦のなかで最初に解決してほしいのは超円高の問題」と強調している。争点のひとつであるTPPについては「やるべきだと思う」と答えている。ちなみに、大量議席を確保しそうな自民党は、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、TPPの「交渉参加に反対」としている。理想の政党もリーダーもなかなか見当たらないのが今回の特徴でもある。