ロールス・ロイスの正規販売店、コーンズ・モータースは12月7日、のパリ・モーターショーで公開された特別限定モデル『ロールス・ロイスアール・デコ・コレクション』を国内初披露した。
このモデルは世界限定40台のカスタムモデルで、日本には『ゴースト』が2台、『ファントム』1台の合計3台がコーンズ・モータースから販売される。価格はファントム SWBが5452万8700円。ゴーストSWBが3397万7600円。
コーンズ・モータース取締役の鴨下俊之氏は「もともとロールス・ロイスのデザインはアール・デコを取り入れたものです」という。ゴーストでいえば、シンプルさ、機能美を追求し、そして、流れるようなラインやプロポーションが挙げられる。鴨下氏は、「そこにさらにアール・デコのモチーフを付け加えることで、よりアール・デコ調を強調したのです」と述べる。
また、ロールス・ロイスアジア・パシフィック担当マーケティング&イベントマネージャーのブレンダ・ベック氏は、「ロールス・ロイスは古くから内装のハンドメイド工房があり、近年では中国からのビスポーク(特別注文)が非常に多くなりました」と話す。具体的には、「アンティーク家具の技術を取り入れていることもあるので、その技術を前面に出して、今回のアール・デココレクションとしました。これまでもビスポークというオプションではあったのですが、あえて今回はメーカー側で用意して、デビューさせたのです」
コーンズ・モータース芝公園ショールームロールス・ロイスセールスマネージャーの阿部達成さんによると、このモデルの特徴は「サイドのラインや室内のパイピング、そしてボディカラーや内装色にあります」とする。特に「ボディカラーの黒と内装色のホワイトは、ビスポークにはありましたが、これまでのカタログラインナップにない色です。ボディの黒はより深い黒になり、内装の白もより真っ白になるなど、コントラストがはっきりとしています」。さらに、「内装では、アール・デコ調の象嵌や縁取りなどが取り入れられています」と語った。