JVCケンウッド、新中期経営計画を策定、2015年度に売上高4000億円経常利益170億円

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JVCケンウッドは、事業を取り巻く環境の変化に対応して2014年3月期を最終年度とする中期経営計画を見直し、新たに2016年3月期を最終年度とする新中期経営計画を策定した。

新中期経営計画では、協業している米国のPND大手のガーミンや提携しているデンソーなどとの関係を強化する。カーエレクトロニクス事業と業務用システム事業を強化、両事業の売上構成比を現在の63%から2016年度に70%に引き上げる。

B to B(ビジネスtoビジネス)の売上構成比を今期見通しの40%から、2016年度に50%、成長余地の大きい新興国市場の売上構成比を今期の11%から2016年度に25%にまで高めていく。

特にスマートフォンなどを介して自動車の車内と外部情報網を接続するスマートAV分野、ヘッドアップディスプレイやリアカメラ、ドライブレコーダーなど、自動車の安全性と機能性を拡張するスマートセーフティ分野に注力する。

新興国事業の強化では新興国デジタルメディア専用カーオーディオ、アナログ無線機器などを市場投入するとともに、新興国の販売体制も強化する。

経営目標では、欧州経済の悪化や新興国の経済成長鈍化、電機業界の国際競争の激化などを加味して設定した。

これまでの中計では2014年3月期に売上高4300億円、営業利益200億円、経常利益140億円、最終利益110億円を計画していた。新中計では2016年3月期に売上高4000億円、営業利益200億円、経常利益170億円、最終利益135億円とした。

新中計でのカーエレ事業では、OEM分野、国内市販用分野、新興国をターゲットに成長戦略を推進する。OEM分野では、シンワとの連携強化による車載用デバイス事業を拡大するとともに、ディーラーオプション展開を積極化する。

市販向けは「彩速ナビ」の商品力強化や販売ネットワーク拡充、ミラーリンク対応やガーミンとの協業強化、海外市場でスマートフォン連携ディスプレイオーディオの拡充に力を入れる。

新興国戦略では、資本提携しているシンワの車載用メカニズムを活用したJVCケンウッド完成品の商品力強化やASEAN、インド、中国でのビジネス拡大、インド、インドネシアでマーケティング会社を設置する。

《レスポンス編集部》

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