米国の自動車最大手、GMのシボレーブランドは11月29日、2013年シーズンのNASCARに投入する新型レーシングカー、シボレー『SS』を初公開した。
このシボレーSS、市販車よりもNASCARマシンが先に発表された点が注目できる。シボレーSSは2013年後半、米国市場で発売予定。シボレーはその存在を、NASCARマシンの先行発表でアピールしようという戦略である。
シボレーSSは、米国向けシボレーブランドのセダンとしては、17年ぶりのフロントエンジン、リアドライブ(FR)車。車名のSSとは、「スーパースポーツ」の略で、シボレーの高性能車に伝統的に冠されてきたグレード名だ。
すでにSSは、GMのオーストラリア部門、ホールデンの大型FRセダン、『コモドア』の車台をベースに開発されることが公表済み。コモドアは、1978年に誕生したホールデンの主力車種。2006年に登場した現行モデル(VE型)は、4世代目にあたる。ホールデンによると、VF型と呼ばれる次期コモドアの車台をベースに、シボレーSSは開発されるという。
シボレーSSは、2013年シーズンのNASCARスプリントカップシリーズに参戦。シボレーは、「市販版は2013年初頭にデビューする予定」と説明しており、2013年1月に米国で開催されるデトロイトモーターショー13で発表される可能性が高い。