【インタビュー】基本性能に磨きをかけアプリケーション連携でナビに楽しさを…イクリプスAVN-F02i/AVN-G02

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
富士通テン SS技術本部 サービス技術室 尾崎行輔氏
  • 富士通テン SS技術本部 サービス技術室 尾崎行輔氏
  • 富士通テン CI技術本部 製品仕様企画チーム 大野恭裕氏
  • 富士通テン イクリプス AVN-F02i
  • 富士通テン イクリプス AVN-F02i
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  • イクリプス・AVN-F02i
  • イクリプス・AVN-F02i
  • 富士通テン イクリプス AVN-F02i
富士通テン「イクリプス」は、新型カーナビ『AVN-F02i』『AVN-G02』をこの秋に投入した。いずれもフルセグ+DVD、後席リアモニターへの対応など、普及価格帯でありながら充実したAV機能を持ち、AVN-F02iはさらにiPhone連携機能を備える中核モデルだ。

今後のアフターマーケットにおけるボリュームゾーンとなる価格帯で、どのようなコンセプトのもと、他社モデルとの差別化を図ったのか。ハードウェアを担当する製品仕様企画チームの大野恭裕氏と、スマートフォン連携を担当したサービス技術室の尾崎行輔氏の両名に話を聞いた。


◆価格競争力だけでなく上質感を追求した

----:この秋に発売したAVN-F02iとAVN-G02について、まずは製品のコンセプトと開発の狙いをお聞かせください。

大野:いずれも10万円前後という量販価格帯をターゲットに投入したモデルですが、上質感、つかいやすさをいかに出すか、ということを念頭に置いて開発をしました。この秋モデルは筐体の造形や地図や画面の見栄え・色合いなども全面的に検討しなおし、品質を高めています。また、コストパフォーマンスを高めるために、上位機種で採用している機能も対応させました。

----:ナビの基本性能については、3Dジャイロ+高低差データを採用し、交差点音声案内も改良するなど、上位機種値とほぼ同等まで底上げしました。

大野:自車位置精度や地図の見栄えといった部分は価格の高い安いに関係なく、ナビゲーションの基本機能としておろそかにできない部分です。なので、AVN-F02iとAVN-G02では上位機種と同等の精度を実現させています。丁寧な音声案内をするように工夫を凝らしていますので、よくしゃべるのもこのモデルの特徴です。


◆売れ筋装備に加えて“つながる”機能をフィーチャーしたAVN-F02i

----:また地図の見た目や検索機能のリニューアルなど、ユーザーインタフェースも強化しています。

大野:やはり上質感を演出する、という目的があります。AVN Liteでは見やすさ・分かりやすさを重視してオレンジ色を基調としていましたが、今回のモデルではピアノブラックを基調にした画面デザインとすることで上位機種と遜色ない品質感やスタイリッシュな印象を持たせるように努力しました。

----:イクリプスの2011年の夏モデルとして登場した『AVN-F01i』は、市販AVNの中でも最も早くiPhoneアプリケーション連携を実現したナビの1つでした。今回はアプリケーション連携だけが目玉ではなく、前出の通りさらにブラッシュアップされたナビ&AV機能に加えて、Bluetooth対応など、マルチな魅力を備えた印象があります。

大野:メモリーの採用やVGA化などで、上位・下位機種間のハードウェアに差別化がなくなりつつあることは確かです。そこで、何で差別化をしていくのかは企画屋として腕の見せ所なのかなと感じていますね。

----:確かに、“つながる”機能をフィーチャーしたAVN-F02iは、そうしたスマートフォンを使いこなすユーザーにはうってつけの製品だと感じます。

尾崎:これだけiPhoneやiPodが普及すると、カーナビにiPodやiPhoneを繋いで音楽を楽しむだけでは飽き足らないユーザーも出てきました。ですので、iPhoneをクルマに持ち込んで繋ぐことで、従来のカーナビ以上にエンターテイメントを楽しんでもらうことを狙いとしています。


◆パーソナルな端末だからこその楽しみを

----:イクリプスでは、この夏に“ULTRA AVN”こと『AVN-ZX02i』において、「クルマでDS」というニンテンドーDSソフトを同梱しました。AVN-F02iでのiPhone連携とは、方向性としてどのような差別化をおこなっているのでしょうか。

尾崎:どちらも従来の音楽やTVといった車室内エンターテインメントの枠をさらに広げる、という意味では方向性は同じですが、お客様がお持ちのデバイスの特性や利用シーンに応じた、車での楽しみ方をご提案しています。

「クルマでDS」は、ゲームを通じてドライブに出かけたくなっていただくこと、車に乗っている皆さんで楽しんでいただくことを念頭に企画開発しました。一方、iPhoneアプリケーションについては、音楽や写真やソーシャルメディアといったお客様個人がお持ちのライブラリやデータを、パーソナルな端末であるスマートフォンを通じて、車の中でも楽しんでいただくということを念頭に置いています。


----:iPhone向けのオリジナルアプリケーション「Drive Port」の特徴は。

尾崎:これはいわゆるランチャーになっていまして、Drive Portを入り口にイクリプスが用意するアプリケーションケーションをナビで使うことができます。また、このアプリケーションには「カレンダー」「フォトビューア」「アドレス帳」機能を備えていまして、ナビの画面でiPhoneに入れたスケジュールを確認したり、写真で撮った場所を目的地に設定したりもできるんです。

カレンダーや写真を見るといった機能は、これまでのナビにもあったのですが、やはりiPhoneを繋ぐだけで写真が見られて、さらにそこから目的地設定までできるというのは、使っていただくと意外と便利な機能だと感じていただけると思います。


◆DS/iPohone連携でAVNの新しいユーザー体験を

----::サードパーティ製のアプリケーション「music Chef」も初めて採用しましたが、今後の方向性として、御社以外が提供するアプリケーションを今後も増やしていくご予定なのでしょうか。

尾崎:music Chefという事例ができましたので、今後はアフターマーケットならではの楽しさを提供できるアプリケーションを積極的に出していきたいですね。ストリーミングでさまざまな楽曲が楽しめるといった、音楽の楽しさを広げる方向性は注力していきたいポイントです。

----:今後スマートフォン等との連携は、増々重要なものになってくるように感じましたが、車載機メーカーとして取り組む方向性というものは明確になってきたのでしょうか?

尾崎:ここ1、2年でそういった多くの商品やサービスが出てきました。車載機メーカーである当社のアプローチとしては、車内に持ち込まれた機器を安全に使っていただくこと、そのような機器と連携してさらに快適なドライブをサポートすることが重要だと考えています。進化の早いスマートフォンやアプリケーションとうまく連携して、かゆいところに手が届くようなカーナビ体験をご提供していきたいですね。

《聞き手 北島友和》
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