日本RV協会は、ここ数年の「キャンピングカー白書」のデータを分析、キャンピングカー市場における団塊世代の動向など、分析結果を発表した。
「キャンピングカー白書2012」において、キャンピングカーユーザーを年齢構成別に調べてみると、団塊世代といわれる「60歳代」が34.3%を記録し、全世代中トップに立った。これは、2年前に調査したときより4ポイントアップ。4年前の調査時と比べると、12.5ポイントアップとなる。 また、前回調査では3.2%にとどまっていた「70歳代」が今回は5.3%まで増え、40歳代から70歳代だけで全体の92.3%を占めるという、熟年世代のユーザー層が厚くなってきた状況が明らかになった。
また、キャンピングカーの購入動機では、「夫婦2人で旅行を楽しむため」と答えた人が2年前の調査よりも1.8ポイント上昇、50.0%を記録した。4年前の調査よりも4.8ポイントアップした。実際に「キャンピングカー旅行の同行者」を尋ねた調査でも、「夫婦2人」という答えが2年前の調査よりも4ポイント高い56.9%を占め、4年前の調査と比べると、8ポイント上昇した。
夫婦2人でキャンピングカー旅行を楽しむ場合は、必ずしも大型のキャンピングカーである必要がなく、道の狭い温泉街や混雑した観光地でも気楽に使える小型キャンピングカーに人気が集まる傾向も出てきている。2011年度の出荷台数を調査した「キャンピングカー白書2012」によると、軽キャンピングカーの出荷台数は855台を記録。これは国産キャンピングカー総出荷台数の中では22.4%だが、その伸び率は著しく、特にバンコン型の軽キャンピングカーでは前年比181.0%増、「8ナンバー以外」の軽キャンピングカーでは25.4%増を達成している。