4回目となるマロニエオートストーリー秋が、道の駅うつのみや ろまんちっく村(栃木県宇都宮市)を起点に開催された。主催はマロニエ・オートストーリー・フォーラム。
1984年までに生産開始された国内外の公道走行可能な四輪車が参加資格を持つこのイベントに、今年は50台以上がエントリーし、会場のろまんちっく村に集合した。
エントラントのツーリングは、1回目から訪れている足尾銅山へそこでは、NPO“足尾に緑を育てる会”の協力のもと、とちのきやしらかし、ケヤキなど100本ほどを参加者全員で植林し、“クルマ”を末永く楽しむことができる環境づくりと、自動車文化を通じての社会貢献を目指した。
マロニエオートストーリー秋は、単に参加者がツーリングを楽しむだけではなく、地域との密着もテーマにしている。会場では、地元ディーラーが新車を展示してのミニモーターショーや、ジャズバンドのライブ、飲食のお店が出展し、多くの来場者でにぎわっていた。また、その会場の一角には、地元宇都宮大学のフォーミュラ・デザイナーズが自分たちで作ったフォーミュラマシンを展示するとともに、会場の一部でデモンストレーションを行い、参加者や見学者たちに、自分たちのクルマへの熱い想いを伝えていた。
今年は、これらに加え、戦前のバイクや発動機の好事家が出展し、実際にエンジンをかけたりなどのデモンストレーションを行った。まず見ることのできない、こういったデモンストレーションに、皆興味深く見入る姿が多く見られた。
最後に、主催者はたった5人でこのイベントを切り盛りしている。それにもかかわらず、非常にスムーズな運営には頭の下がる思いであった。