フェルナンド・アロンソとフェラーリのタイトル獲りは、明らかに危機に直面したというのがマクラーレン、マーティン・ウィットマーシュの見解だ。マクラーレンの先鋒ルイス・ハミルトンは鈴鹿では振るわず優勝を争うこともなかったが、今回アロンソがノーポイントに終わったおかげでポイントギャップは42に縮まった。
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、タイトル争いはあらゆる可能性が残っていると考えているが、対フェラーリの最大の脅威がレッドブルであることを認める。
「鈴鹿に最も大きな悔いを残したのは、フェラーリのフェルナンドだろうと私は思っている。マクラーレンはともかくとして、セバスチャンの脅威はすぐそこまで迫っているからね。もちろん、われわれもギャップは短縮したし、レースはまだあと5戦残っている」
「日本GPのマクラーレンが絶好調でなかったことは確かだ。こういうときは、それまでの手順を振り返ってマシンを再点検するしかない。韓国GPまでにできる限り良いマシンを用意したい。ドライバーは2人ともレースに勝てる実力の持ち主だし、チャンスは5回も残っている」
鈴鹿では、バトンのギヤボックス交換ペナルティ、ハミルトンは予選セットアップの失敗と自らチャンスを逃したとウィットマーシュは認める。
「マシンの潜在的なポテンシャルはセカンドロウも可能だったはずだが、レッドブルに上手を取られた。セットアップや作業の流れなどを見直し、レース毎に最適なマシンを用意するにはどういう開発体制が良いのかを再検討する必要がある」
「最近はかなり速いマシンに仕上がってはいたが、開発はチーム間の競争だから抜かれることもある。鈴鹿のレッドブルのスピードに、今度はわれわれが挑戦することになるだろう」