ベッテルにとっては敵なしの状態でポールトゥウィンを決めた。スタートを上手く決めた事で、当然後方で起きたオープニングラップの混乱に巻き込まれる事もなかった。
そのオープニングラップの混乱によりセーフティーカーが導入されるが、3周目のリスタートでも抜群のスタートを決め、後続をみるみる引き離していった。
2回行ったピットストップでもレッドブルならではの迅速な作業で、他車の先行を許す事はなく、50周年の鈴鹿サーキットで、記録的な歴代3位となるポールポジション回数を記録したベッテルが、勢いをそのままにファーストチェッカーをくぐり抜けた。
ウェバーは上手くスタートを決められず、2番手スタートを活かせなかった。
小林に先行されるまでは良かったが、1コーナーと2コーナーを旋回中にロマン・グロージャン(ロータス)に追突されコントロールを失い、一気に最後尾に落ちてしまい、その周の終わりに1回目のピットインを済ませた。その後9番手にまで順位を上げ、27周目に2回目のピットイン、そのピットイン後は12番手でコースに復帰した。
ポール・ディレスタ(フォースインディア)、ダニエル・リチャルド(トーロロッソ)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)のピットインにより、再び9番手に順位を戻した。
39周目以降は、10番手のリカルドとのギャップを広げ、8番手のパストール・マルドナド(ウィリアムズ)に迫る走りを見せたが、あと一歩届かず9番手フィニッシュとなった。
1. セバスチャン・ベッテル(1番手スタート)
9. マーク・ウェバー(2番手スタート)