9月27日、フランスで開幕したパリモーターショー12。フォルクスワーゲンのブースでは、新型『ゴルフ』の高性能グレード、「GTI」が初公開された。
『ゴルフGTIコンセプト』は9月上旬、欧州で発表されたばかりの新型『ゴルフ』をベースに、伝統のスポーツグレード、「GTI」を提案したコンセプトカー。3ドアハッチバックの新型ゴルフをベースに、専用の内外装を採用し、スポーティな雰囲気を表現する。
注目のエンジンは、新開発の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」。最大出力は220ps、最大トルクは35.7kgmを発生する。これは、現行GTIの210psに対して、10psのパワーアップ。0‐100km/h加速は6.6秒、最高速は246km/hに到達する。
これでも物足りない顧客のために、フォルクスワーゲンは、歴代ゴルフGTIとしては初めて、「パフォーマンスパック」を用意。最大出力はさらに10ps上乗せされ、230psを引き出す。0‐100km/h加速は6.5秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力だ。
それでいて、アイドリングストップを採用するなど、環境対策も万全。欧州複合モード燃費は16.67km/リットル、CO2排出量は140g/kmで、排出ガス性能は2014年導入予定のユーロ6に適合。フォルクスワーゲンによると、先代GTI比で燃費は18%向上しているという。
ゴルフGTIコンセプトは、現時点ではコンセプトカー。しかし、ほぼこのまま、2013年初頭に欧州市場へ投入される予定である。