【VW up! 発表】マンマキシマム、マシーンミニマムの思想を具現化

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フォルクスワーゲングループジャパンから10月1日より発売が開始されるVW『up!』は、クラスの常識を超えた高い安全性とともに、革新的なパッケージングが大きな特徴である。

同社マーケティング本部長の正本嘉宏氏は、「長いホイールベースと非常に短い前後のオーバーハングにより、up!は一目見た時から、パッケージングが非常に良さそうなスタイリングに仕上がっています」と話す。実際に『ポロ』と比較をすると、「ボディは約45cm短いのに対して、ホイールベースはわずか5cmしか変わりません。つまり、ポロと比べてほぼ同じ室内空間を実現していると言っても過言ではないでしょう。まさにマンマキシマム、マシーンミニマムの思想を具現化したパッケージングです」と述べる。

そのup!のエンジンは、専用に開発されたオールアルミの3気筒1リッター自然吸気エンジンだ。特徴は、「軽量コンパクトで、重量はわずか69kgしかありません。また通常の3気筒エンジンは、振動やノイズを抑えるためにバランサーシャフトを搭載するのが一般的ですが、このエンジンは、そういった付加的なものを使わずにスムーズに回るエンジンに仕上がっており、走りの楽しさをも併せ持つパワートレーンとなりました」とし、「排気量はわずか1リッターながら、パワーは1.4リッターエンジンを搭載した、以前のポロと同等の55kw(75ps)を発生。そして、最大トルクは95Nmです」。また、燃費に関しては、「日本のVW史上最高の23.1km/Lと、ハイブリッドを除く同クラスの国産車と比較しても遜色のないトップレベルの低燃費性能を実現しています」

この低燃費に貢献しているのが、up!向けに新たに開発された新しいトランスミッションだ。「ASGと呼ばれるトランスミッションで、マニュアルをベースに開発されたシングルクラッチタイプのオートマチックトランスミッションです。その重量はわずか30kgとオートマチックトランスミッションとしては、最軽量の部類に属し、さらに燃費重視のセッティングが施され、何とマニュアルトランスミッションをもしのぐ低燃費性能を実現しているのです。そしてまた、加速性能においても、0-100km/h加速で13.9秒とスモールカーにしては、非常に瞬発力を持ったトランスミッションです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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