インドネシアのジャカルタで9月20日、ジャカルタモータショー12が開幕した。四輪車の購入が可能な中流層の拡大に対し、低価格コンパクトカーの投入、アピールが活発に行なわれている。
トヨタ自動車は、ダイハツ工業からOEM供給を受ける新型コンパクト『アギア』を押し出す。『プリウス』の先進技術とミックスで、クリーンなイメージもアピールする。
日産は『マーチ』の展開を足がかりに『エバリア』『グランドリヴィナ』のミニバンをメインに据える。
ホンダは『CR-Z』によるスポーツ&エコというイメージと、『ブリオ』を強調。さらに『CR-V』『シビック』なども所狭しと並べる。
ダイハツは新型コンパクト『アイラ』が中心。9月19日に発表したばかりの新型車はインドネシアのエントリーカーとして確固たる地位を築くことができるか。
19日にジャカルタで行なわれたダイハツ・トヨタ共同発表で、トヨタの布野副社長はインドネシアについて「新興国のなかでも最重要市場のひとつ」とした。2億人以上の人口や、販売車両の90%以上を日系ブランドが占めるという土壌は、購買層の拡大により、日系メーカーの主戦場となる。
アギア、アエラの登場で、エントリーコンパクトが出そった。インドネシア市場での戦いの火蓋が切られた。