【スズキ ワゴンR 新型発表】エネルギーの「消費を抑える」技術と「作り出す」技術

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スズキ・ワゴンRスティングレー
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  • スズキ・ワゴンR 助手席座面の下にあるバケツを取り外すとリチウムイオンバッテリーがある。

新型スズキ『ワゴンR』から搭載されている環境技術を総称して“SUZUKI GREEN Technology”と呼ばれ、その中身は大きく2つに分かれるという。

代表取締役副社長の本田治氏は、「ひとつは“燃費の基礎技術”ともいうべきもので、エンジンとトランスミッションの高効率化技術。そして、車両の軽量化技術です。もうひとつは、“燃費を飛躍させる”ともいうべき技術と考えています」といい、「アイドリングストップ等の無駄なエネルギーの消費を抑える技術。そして、もうひとつは減速エネルギー回生など、エネルギーを今度は作り出す方の技術です」と話す。

まず、基礎技術のエンジンについて、「新型ワゴンRでは、従来のK6A型から、最新のR06A型を、さらに磨きをかけて搭載しました。また、車両重量については旧型FXリミテッド2WDアイドリングストップ付が860kgあったものが、新型では790kgと70kgに及ぶ大幅な軽量化を達成しました。この結果、低燃費はもちろん、これまでのワゴンRと比べても、更に軽やかできびきびした走りも実現したのです」と述べた。

そして、燃費を飛躍させる技術については、「減速エネルギー回生と、新アイドルストップ、蓄冷エアコンの3つから成り立っています。我々は減速エネルギー回生を“エネチャージ”と呼び、蓄冷エアコンは“エコクール”と名付けました」

この減速エネルギー回生の“エネチャージ”には、「小型のリチウムイオン電池を採用しています。従来の鉛バッテリーに比べ、耐久性、そして、充放電特性など最も適切な特性を持つタイプを選ぶことで、このシステムをシンプルかつ低コストにすることが出来たと考えています」。

このように「“SUZUKI GREEN Technology”では、シンプルかつ低コストがもうひとつの重要なことだと考えて我々は取り組んでいます。我々がユーザーにとって、お求めやすい価格で利用してもらえる環境技術に注力していくという、この“SUZUKI GREEN Technology”は今後のスズキのモデルに積極的に展開していきます」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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