マツダが8月29日、ロシアで開幕したモスクワモーターショー12で初公開した新型『マツダ6セダン』(日本名:『アテンザセダン』)。新型には、燃費を向上させる新技術を積極的に導入している。
まずはマツダ車には、新型『アテンザ』が初採用となる減速エネルギー回生システム、「i-ELOOP」(アイ・イーループ)。走行中にアクセルをオフした瞬間から、車が減速する際の運動エネルギーを電気エネルギーに変換。キャパシターに蓄電して、電装品などの電気エネルギーとして再利用するシステムだ。
マツダのシステムでは、乗用車の減速エネルギー回生システム用蓄電器としては世界初となるキャパシターを使用しているのが特徴。マツダによると、i-ELOOPの採用により、実用走行での燃費を向上させているという。
すでに『アクセラ』などでお馴染みのマツダ独自のアイドリングストップシステム、「i-stop」(アイ・ストップ)も新型アテンザに装備。クラストップレベルの0.35秒という瞬時で、エンジンは再始動する。
また新型では、エアロダイナミクス性能も徹底追求。空力性能向上のためにアンダーフロア形状を最適化し、床下の空気の流れの整流を図った。さらに、メインサイレンサーによる跳ね上げ形状で、流れを上方に向かわせて後流渦を小さくし、クラストップレベルのCD値0.26を実現した。
i-ELOOPは、2.5リットル直列4気筒ガソリン「SKYACTIV-G」エンジン(最大出力192ps/5700rpm、最大トルク26.1kgm/3250rpm)と組み合せられる。トランスミッションは、6速ATの「SKYACTIV-DRIVE」。マツダによると2.5リットル搭載車の場合、欧州複合モード燃費は15.63km/リットル、CO2排出量は151g/kmが目標数値だという。