フィアットとクライスラーの両グループが共同設立したフィアットノースアメリカは8月17日、米国カリフォルニア州で開幕した「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、米国市場にフィアット『500』の新グレード、「500ターボ」を導入すると発表した。
フィアット500は2011年3月、米国では1984年以来、27年ぶりとなるフィアット車として発売。今回加わった500ターボは、ハッチバックの500のスポーツグレードに位置づけられる。
米国向けのフィアット500は、1.4リットル直列4気筒ガソリン「マルチエア」を搭載。最大出力は101ps、最大トルクは13.6kgmを発生する。500ターボでは、このマルチエアユニットをターボチャージャーで過給。最大出力は135ps、最大トルクは20.7kgmと、自然吸気版に対して、34ps、7.1kgmのパワーアップを実現した。
パワフルになった心臓部に合わせて、足回りを強化。スポーツサスペンション、大容量ブレーキなどを装備。トランスミッションは5速MTで、サーキット走行も視野に入れた専用ギアレシオが与えられる。
内外装も、スポーツシートやエアロパーツなど、専用仕立て。フィアット500ターボは今秋、米国市場でリリースされる予定だ。