気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年8月20日付
●反日デモ一部暴徒化、中国、25都市に拡大(読売・1面)
●ヤマハ発動機、途上国に浄水施設(読売・7面)
●丹羽・中国大使交代へ、後任に西宮氏、外務次官は河相氏(朝日・1面)
●レース場で学ぶ安全、トヨタ自動車「サーキットを走ろう」(毎日・8面)
●首都直下、車で都心から郊外へ、来月1日、大規模訓練、交通規制118か所(産経・20面)
●渋滞スッキリ、スムーズに、調布の京王線地下化完成「開かずの踏切」姿消す(東京・18面)
●レアアース世界中から、日本、中国依存5割り切る、今年上期(日経・3面)
●インドネシア、エコカー育成へ包括策、今月末発表、東南アジア主導権(日経・7面)
●ニュース一言、日産自動車・志賀COO(日経・9面)
ひとくちコメント
お盆休みが明けてきょうから「仕事モード」に切り替える人も多いことだろう。自動車業界でもトヨタ自動車が新型「オーリス」の発表会を予定しているが、気掛かりなニュースは、中国ではトヨタ車など路上の日本車をボコボコに壊したり、日本料理店を襲ったりするなどの過激な反日デモがエスカレートしているという。
きょうの各紙も1面などで現地情報を詳しく報じているが、読売によると、尖閣諸島(中国名・釣魚島)に上陸した香港の活動家が逮捕されたことなどに抗議する反日デモは、北京、上海、広州交渉など中国各地の25か所以上で起き、若者を中心に計数万人が参加したと、伝えている。
現地では、参加者の一部が日本車を見つけると、窓ガラスを割ったり、ひっくり返した車の上で国旗を振ったりするなど暴れた。ネットでは横転した日本車のパトカーの写真も転載されたと報じている。
日系企業の関係者の中には「デモが拡大すればビジネスに支障が出る」と警戒する声もあるほどだ。日本製品の不買運動をはじめ、現地工場でのストライキなどに発展すれば生産にも支障が出る。駐在員の間では、家族も含めた身の安全を守るため「宴会などの派手な行動は避けた方がいい」との声も上がっているという。