【日産 セレナ S-HYBRID 発売】シンプル機構ゆえに室内の広さはそのまま

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日産・セレナ S-HYBRID
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日産『セレナ』にスマートでシンプルなハイブリッド、『セレナS-HYBRID』が追加された。

「このS-HYBRIDを理解するうえで3つのキーポイントがあります」と述べるのは、同社商品企画本部 商品企画室チーフ・プロダクト・スペシャリストの角智彰氏。「ひとつめがトータルエネルギーマネージメント。2つめは室内空間への影響ゼロ。そして、お求めやすい価格です」。

S-HYBRIDのシステム概要は、「現行のECOモーター式のアイドリングストップシステムをベースとし、ECOモーターの回生発電能力、モーターとしての出力を向上させ、補助原動機とした。合わせてエンジンルームにサブバッテリーを追加することにより、蓄電能力を高めています」とする。

そして、キーポイントのトータルエネルギーマネージメントは、全てのハイブリッドに共通する概念だとし、「通常ブレーキング時に捨てていたエネルギーを、回生発電により、2つのバッテリーに電気として蓄えます。この蓄えた電気をアイドリングストップの頻度向上、そして、アイドリングストップの持続時間の延長に使うのです。更に電力に余裕があれば、発進加速時にECOモーターがエンジンをアシストします。こういった蓄えた電気の使い道は燃費の性能が最大になるように、システムが最適な使い道を判断するというシステムになっているのです」。

これにより、燃費性能は、「JC08モードでの燃費値は15.2km/Lです。この数字は現行のアイドリングストップと比較し、同じ試験条件では1km/Lの改善となり、平成27年燃費基準+20%を達成。自動車取得税、重量税が免税となる2リッタークラスミニバン唯一のモデルとなりました」と話す。

2つめのポイントは室内空間への影響ゼロ。「このS-HYBRIDは全てエンジンルーム内で完結をしていますので、セレナの強みである室内の広さ、使い勝手のよさに対しては一切影響を与えていないのです」。

最後のポイントはお求めやすい価格。「最量販グレードのハイウエイスターの価格は260万円を切る価格設定としました。一部の仕様向上を除き免税分のメリットを考慮すると、現行のアイドリングストップに対し、追加負担なくS-HYBRIDを購入できるという戦略的な価格設定にしています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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