マツダ尾崎副社長、今期の黒字化「今の為替レベルであれば実現可能」

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マツダ・尾崎清副社長
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マツダの尾崎清副社長は5年ぶりとなる2013年3月期の黒字化目標について「今の為替レベルであれば黒字化は実現可能だと思っている」と述べた。尾崎副社長は7月31日に都内で開いた決算会見後、一部報道陣に対しコメントした。

マツダが同日発表した2012年4~6月期連結決算は65億円の最終赤字だった。しかし「第1四半期(2012年4~6月期)は通期見通しの達成に向け順調なスタートを切ることができたと評価している。上期および通期見通しは据え置く」とした。

通期の連結最終損益は、1ドル80円、1ユーロ105円の想定為替レートを前提に100億円の黒字を見込んでいる。しかし足元の為替水準は、ドルで2円、ユーロでは9円もの円高で推移している。

尾崎副社長は「黒字化はきっちりと実現していきたい」と強調。円高対策としては「『CX-5』の評価が高く、海外ではある程度値上げもしている。そういったものをテコにして台あたりの収益を改善することをまず追求していきたい」と述べた。

具体的には「収益の高い日本には(CX-5の)増産分をできるだけ多く回す。ディーゼルエンジンは今4か月程度待ってもらっているので、優先的に出していく。また同じヨーロッパの中でも収益の高い国と低いところがあるので、収益の国の方により重点的に配分していけば当初の計画よりは採算は良くなる。そういった努力をCX-5では継続してできるし、(年内に投入する)次期型『マツダ6(日本名アテンザ)』でもそれが期待できる」としている。

さらに「円高になるということは、すなわちコスト競争力がなくなるということなので、これはサプライヤーと一緒になって、限りなきコスト削減をやるしかない」とも述べていた。

《小松哲也》

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