【INDYCAR】佐藤琢磨「一番前まではまだまだ長い道のり」

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インディカー史上、日本人最高位タイとなる2位表彰台を獲得した佐藤琢磨のレースを、ダイジェストとコメントで振り返る。

55周目のT5で佐藤琢磨はアレックス・タグリアーニをオーバーテイクした。残り20周、ビクトリーサークル最上段をめざす彼の前に立ちはだかるのは1人だ。エドモントンのシティセンターエアポートサーキット、佐藤はペンスキーのエリオ・カストロネベスよりも0.8367秒も速いタイムで周回していた。

「うん。でも、これで良いんだよ。2位で十分だ」と、佐藤が語るのは、最終ラップまで勝利を追いかけながらダリオ・フランキッティに対してしかけたオーバーテイクに失敗し、幻の優勝に終わった5月27日のインディ500のことがあるからだろう。

「あの日(インディ500)は本当に難しいレースになったから、エドモントンではリザルトがどうしても欲しかった。今回はチャンスだったんだよ」

カストロネベスが55周目にウィル・パワーのピットインに乗じてリードに立ち、佐藤はその2ラップ後にT5でタグリアーニをパスした。そのラップ時点ではカストロネベスは1秒9380も佐藤をリードしていたが、終盤20ラップは1秒を切るまでになっていた。

「正直リラックスする余裕なんてまったくなかったよ。佐藤が真後ろにくっついているんだからね」と、カストロネベス。

今年、インディカーの名門レイホール・レターマン・ラニガンは2008年以来久しぶりにIZODインディカーシリーズへのフル参戦を決め、同時に佐藤のドライブも決まった。新しいドライバーに、新しいリードエンジニア(ジェリー・ヒューズ)。マシンもホンダ・エンジンのパッケージとなって新たに参戦する2012年は、実験的なシーズンでもある。

「琢磨は非常に良い仕事をしているし、チーム全体も良く頑張っている」と、共同チームオーナーのボビー・レイホールは語る。「われわれがきちんと支援さえすれば、スピードはこの男が持っているということがハッキリとわかっただろう? 後はわれわれのレース経験の蓄積だ。ピットストップが完璧で、彼がしっかりドライブしてくれるなら、その結果には十分な保証ができるよ」

最後に佐藤が一言。「僕たちチームは、つねにモティベーションを失わず立派なシーズンを戦ってきた。僕たちは常に前に向かって進んでいる。僕たちが求めるゴールは言うまでもなくたった一つだ。2位という結果から一番前まではまだまだ長い道のりだ。決して楽な道ではないが僕たちは決してあきらめずプッシュし続けるよ」

《編集部》

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