イギリスGPの手痛い敗北を受け、マクラーレンはウォッキングに関係者を招集して緊急対策ミーティングを開催したようだ。
直近6戦の獲得ポイントはたったの54点、しかも半分近い25点はカナダのルイス・ハミルトンの優勝によるもので、チーム混迷の度合いは深い。
表向きにはテクニカルブリーフィングということだが、ルイス・ハミルトンが8位にジェンソン・バトンが10位というシルバーストーンのリザルトが主要な議題であったことは間違いない。チームのコンストラクターズ順位は4位に踏みとどまってはいるが、このままのリザルトが続けは遠からずタイトル獲得の可能性も遠からず絶望的になるだろう。
MP4-27のアップグレードはまもなく投入される見込みだが、もっと根本的な改良を求める雰囲気も日増しに強くなっている。イギリスGP後のドライバーレポートも、重大な問題点があるというトーンで貫かれていて、バトンはいまやマクラーレンのライバルがトップチームではなくウィリアムズやザウバー、フォースインディアが属する中堅クラスに変わったことを認める。
「トップ3チームのペースにはまったく届いていない。ストラテジーやピットストップは完璧だが、ウィリアムズやザウバーが少しラッキーだったりするとやられかねない状況だ。我々が劣っているのか、残りの全チームが上手くやってるのか…。とにかく我々が遅いことは明白だ」