テクノ・システム・リサーチは『Head Up Display Market Research 2011-2012』を発刊し、2011年のヘッドアップディスプレイ(HUD)に関する市場規模を発表した。
HUDは、フロントウインドウなど、人間の視野に直接情報を映し出す仕組み。当初、戦闘機用に導入されたが、その後、自動車分野をはじめ、多方面へ応用が進んでいる。2012年5月には、パイオニアが世界で初めてカーナビゲーションシステムに採用した。
調査結果によると、2011年の自動車に搭載されるHUDの数量規模は前年比約140%成長し、69万ユニットとなり、金額規模では2億4500万米ドル(約195億円)となった。
同社では、今後は次世代HUD、Embedded and Small Projector(超小型プロジェクター)の技術を応用展開した製品開発が進み、2014年頃には市場投入が開始されると予測。欧州を中心に安全走行システムの導入が進み、それと共にHUDの搭載率も増加。2021年までに HUD市場は約700万ユニットとなり、2012年の市場規模から約10倍へ成長すると予測している。