石油元売り各社は、石油製品の需要低迷が続いていることに対応、7-9月期も減産を継続する。
昭和シェル石油は、7-9月期のグループ4製油所の原油処理量を前年同期比17%減とする。このうち、国内販売向けは、同7%減の694万キロリットルとする。
同社は、前年9月に東亜石油京浜製油所扇町工場を閉鎖している。また、7-9月期に西部石油山口製油所が定期修理に入る。これらを織り込んだ上で、国内需要動向、海外製品市況を考慮、適正在庫を維持するため、減産する。
出光興産は、火力発電所の稼動率が上がることから発電用重油の需要増加を見込むものの、国内燃料油需要は低迷しているため、7-9月期の原油処理量は、4製油所合計で1%減の600万キロリットルとする。
原油価格は1年半ぶりの水準にまで落ち込んでいる一方で、国内向け燃料油は、低燃費車の普及などもあって需要が低迷している。在庫もタブ付き気味なため、各社とも原油処理量の減産を継続する。