【ルマン24時間 2012】決勝スタート目前…ドライバーたちの表情は?

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中野信治
  • 中野信治
  • ロッテラー
  • クリステンセン(左)と井原慶子
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ル・マン市内で決勝前日に行われるドライバーズ・パレード。生憎の雨模様だったが、沿道にはファンが鈴なりになった。

翌日の決勝レースを走るドライバーがクラシックカーに乗ってファンに手を振る。降り出した雨を中嶋一貴のボードでしのぐ少女の姿も。決勝を目前に控えたトップドライバーたちの声をお届けしよう。

◆トム・クリステンセン…「トヨタ、ウェルカム」

ル・マン歴代最多の8勝を誇るクリステンセン(アウディ R18 e-tronクワトロ)は予選4位にも「木曜はハーフタンクでタイヤもユーズドというコンサバなセットで7周走っただけだから。決勝レースは長いよ」と余裕の表情。

そして、「e-tronはフロントが重いのでタイヤ・マネジメントが鍵になる」とも。
更にライバルのトヨタには「日本ではトムス以来、多くの方々にお世話になった。日本への感謝は今も忘れない。トヨタが来てくれたことにはウェルカムと言いたい。

そして、よくこの短期間にここまでのパフォーマンスを出したものだと思う」と、エールを送り、最後は「ガンバッテクダサイ」と日本語で締めた。

◆アンドレ・ロッテラ―…「フロントのトラクションが気持ちいい」

日本でもお馴染みのディフェンディング・ウイナーのロッテラー(アウディ R18 e-tronクワトロ)はポールポジションを獲得した。「e-tronはハイブリッでブーストを使えるのが最大のメリット。
フロント・ヘビーなのでウルトラの方がバランスは良いはず」と、チーム内のライバル車を意識した発言も飛び出したが、「どちらか自分で選べるとしたら?」という質問にはニッコリ笑って「e-tronさ」と即答した。

「フロントにトラクションがあるというのは乗っていて本当に気持ちがいい。立ち上がりでアクセルを踏みながらラインに乗っていくのは最高の気分さ」

◆中野信治…「心配していない」

元F1ドライバーの中野信治(BOUTSEN GINION RACING)はF1の先輩・ティエリー・ブーツェンのチームからLMP2クラスにエントリーした。

「車は信頼性のあるマシンだから心配していない。それでも何がるのか分からないのがル・マンだからね。チームにとっても初めてのル・マンだし」と慎重だ。

◆黒澤治樹…「生き延びれば良い結果が着いてくる」

中野信次を「先輩!」と立てる黒澤治樹(JOTA Sport)はチーム・メイトのクラッシュにより不本意な予選に終わった。「とにかく決勝は生き延びれば良い結果がついてくると思います」と前向きだ。

Mr.ビーン…アストンの応援でサプライズ登場

黒澤治樹が中野信次に「向こうにMr.ビーンが居るんですよ!」と報告に来た。「どうせ偽物だろ」と半信半疑で見に行くと・・・。そこには本物のローワン・アトキンソン氏が!

どうやら母国アストン・マーチンのゲストとしてやって来たらしい。治樹ともご機嫌でツー・ショットに応じた。

◆井原慶子…「曲がったステアリングで300km/hで走った

女性レーサー・井原慶子(ガルフレーシングミドルイースト)はあのF1スター、ステファン・ヨハンソンとチームを組む。

そのヨハンソンの印象を聞くと「凄いですよ。ヤング・ドライバーだったら10周で分かることをステファンは1周でフィードバックしちゃう感じですね。それでいて私の感覚もきちんと聞いて尊重してくれます」と、チーム・ワークの良さを強調した。

「でも、予選でクラッシュしてしまいましてね。ステアリングが30度くらい曲がった状態で300km/hで走りましたよ。各ドライバーの義務周回数があるのですが、3人全員がそれを終えたのは予選終了のわずか1時間前でした」と、ドタバタだった舞台裏も教えてくれた。

スパ6時間レースでWECエントラントでクラス4位に入った女性ドライバーに要注目だ。

《重信直希》

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