【夏タイヤ徹底ガイド 2012】ハンドル応答性を分析

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ハンドル応答性について、じっくり確認するこもだ氏
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さて、ここからはさらに切り込んで細かい部分のインプレッションをお伝えする。

まずはハンドル応答性と手応えについて。

ハンドルを切って行くとタイヤがクルマの向きを変えてくれるが、その反応の強さを「シャープさ」という言い方で表す。ではシャープなほど良いかというとそうでもない。PCのマウスを操るときのように、あまり動きが速いのは正確な位置に操作しにくいのと同じで、ドライバーの意思通りに動かすのが難しくなる。だから「適度な」シャープさが良いと思う。これはスポーツタイヤでも同じだ。

もうひとつはハンドル角度と比例した向きを変える動きが出るかどうかも大切なチェックポイントだ。同じようにハンドルを切ったときの手応えもそのタイヤの走り味を決める大きな要素になる。ハンドル角が小さいときによく感じられ、直進状態のほんの小さなハンドル角でも影響を受ける部分である。この「右にも左にも切っていないような状態」でのハンドルの感触を「ニュートラル感」と表現する。

ミシュラン Pilot Sport 3は、このハンドルを切っていったときのシャープさが適度で扱いやすい。期待通りの反応だからベテランにもビギナーにも運転しやすく感じられるだろう。またニュートラル感もほんの小さなハンドル角でも正確な反応と、反応に見合った手応えがある。速いハンドル操作をしたときでも期待通りの反応があるから安心できる。ハイスピードになってもニュートラル感は良い状態を維持するのは、さすがにヨーロッパ育ちのミシュランらしい。

ブリヂストンECOPIA PZ-Xは、ハンドル角が大きめのときの応答性のシャープさや手応えはしっかりしている。しかしハンドル角が小さい領域のニュートラル感はあまりしっかりした感触ではない。路面の不整で進路が乱れるのを防ぐためのチューニングを施してあるからだ。これは楽ドラのコンセプトでもある。路面によりタイヤが影響を受けないのは良いことなのだが、ドライバーによる操作もダイレクトな感じになってないということだ。

ヨコハマDNA S driveは、あまりシャープな反応ではない。コーナーに進入するときもほんの少しだが大きめにハンドルを切る必要がある。これは自分のクルマに履いて乗っていれば慣れるレベルだろう。でもあまりスポーティな印象ではない。ニュートラル感はセンター部分で少し鈍めのところがある。その範囲は狭いから許容できるだろう。

《こもだきよし》

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