ボルボは、新型『V40』に採用される世界初の「歩行者用エアバッグ」の仕組みを公開した。
歩行者用エアバッグでは、車の正面に埋め込まれた7つのセンサーがコントロールユニットに信号を送信。車体が何らかの物体との接触を感知すると、信号が変化し、コントロールユニットがその信号を評価。感知した物体を人間の脚として認知した場合、歩行者用エアバッグが展開する仕組みになっている。
ボンネットのヒンジ部分には、システム起動時にピンを引き出し、ボンネットパネルの背面を開放する機能を装備。起動と同時にエアバッグが作動し、ガスの充填を開始する。エアバッグが膨張する際にボンネットを10cm持ち上げ、その位置を保持する。
ボンネットとエンジンコンパートメント内の硬い部品の間に隙間を作ることで、ボンネットを変形させ、衝撃を吸収するスペースを確保。歩行者と衝突した際に衝撃を和らげる効果を生み出す。
エアバッグは、膨らんだ状態で、ワイパー全体の収納部とフロントガラスの約3分の1、並びにAピラーの下部をカバーする。全ての連動したシステムが起動してから完全に膨らむまでは、200~300分の1秒。同システムは、時速20kmから50kmでの走行で作動する。