日本自動車工業会の豊田章男会長は、5月17日の会長会見で、今夏の電力不足への対応について前年に実施した休日シフトを「2年続けてのお願いは今の段階では考えていない」と述べた。
自工会は昨年7~9月にかけて電力不足に対応するため、木、金曜日を休日にして土、日曜日を稼働日とする休日シフトを実施、自動車メーカーやサプライヤーが電力使用の分散に業界挙げて協力した。
今夏も関西や九州で電力不足となる見通しだが、豊田会長は「(昨年の休日シフトは)短期的な対応が必要だった」ため実施したことを説明。「従業員のなかには共働きの家庭などもある」と負担が大きいことを説明、今夏は休日シフトは実施しない方針を示した。
その上で豊田会長は「安心で安価な電力を安定的に供給してもらいたい」と述べた。