GMは13日、米国テキサス州のアーリントン工場において、拡張工事の起工式を行った。
この拡張工事は、2012年1月末に発表されていたもの。同工場へ2億ドル(約160億円)を投資し、新たな車体プレス加工工場を建設するという内容だ。
新車体プレス加工工場は、GMの次世代フルサイズSUVの生産に備えるのが目的。アーリントン工場では現在、シボレー『タホ』『サバーバン』、GMC『ユーコン』、キャデラック『エスカレード』の大型SUV4車種を組み立てている。
現在は、付近の工場で加工された車体パネルを持ち寄って、4車種を生産。中には、1600km以上離れた工場から輸送されるパネルもある。そこでGMは次期モデルに移行するのを機に、物流コストを削減するため、アーリントン工場の隣接地に新たな車体プレス加工工場を建設する。
新工場が稼働する2013年には、GMの年間物流コストは4000万ドル(約32億円)削減できる見込み。また、180名の追加雇用も創出する計画だ。
拡張工事の起工式において、アーリントン工場のポール・グラハム工場長は、「地域経済に貢献するアーリントン工場の拡張がいよいよ始まる」と述べ、工事の開始を宣言している。