F1マレーシアGP(25日決勝)の優勝を、「まったく想像していなかった」とフェルナンド・アロンソは語る。
フェラーリのペース不足という根本的な問題は、なにひとつも変わっておらず、セルジオ・ペレス(ザウバー)の執拗な追撃を退けたのは、卓越したウェットドライブ技術だけに頼った結果だからだ。
「まさにその通りだね。今日の優勝はまったくの予想外の結末だよ。オーストラリアでもここ(マレーシア)でも戦闘力はまったくなく、可能な限りのポイント集めを目標にしようと思っていた。それにしても25ポイントという結果は驚きだよ。このリザルトは、かなり特殊なコンディションでポテンシャルを最大限発揮できた結果だ」
「昨日Q3まで進出したので、こんな悪条件でも慌てずにすんだ。タイヤ交換のタイミングは完璧だったし、ピット作業も完璧だった。フェラーリチームにおめでとうと言わせてもらいたい気持ちだ。忘れられない日曜日になったよ」
次のレース、中国GPの見通しに話題が及ぶとアロンソの返答は控えめになった。
「状況は何も変わってないというのが率直な答えだ。Q3進出に苦戦するという現状は非常に好ましくない。同じように苦戦するならポールポジションを争い、優勝を争いたいところだ。予選の遅さを考えると、今の段階では上位勢に与えるポイントを最小限にとどめておきたいという狙いはあった。開幕から2戦の結果はそう悪くはない。上海、バーレーン、バルセロナといろんなアップデートを用意しているからね!」