【F1オーストラリアGP】決勝…バトンが混戦を制す!

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
バトン(マクラーレン。F1オーストラリアGP決勝)
  • バトン(マクラーレン。F1オーストラリアGP決勝)
  • ベッテル(レッドブル。F1オーストラリアGP決勝)
  • 小林可夢偉(ザウバー。F1オーストラリアGP決勝)

F1シーズン開幕を告げるオーストラリアGPはジェンソン・バトン(マクラーレン)が優勝した。2位のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)と3位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)との激しい接近戦の末の勝利だった。

スタート直後の1コーナーでポールポジションスタートのハミルトンの前に出たバトンは、最後までこのリードを手離すことはなかった。37周目のセーフティーカー導入に乗じてベッテルがマクラーレンペアの間に割り込み、もう一台のレッドブル、マーク・ウェーバーもトップ集団の後方につけてからは、チェッカーまでマクラーレン2台とレッドブル2台による勝負が続く、緊迫したレース展開となった。

セーフティーカー後のリスタート。タイミングを完璧に読んだバトンがタイヤの冷えた状態で、ベッテルに1秒以上の差をつけたのは、マクラーレンのポテンシャルを思い知らせた一瞬だった。スタートで一度9番手まで落ちたウェーバーが4番手まで戻した猛反撃も見物だった。最後の10周は終始ハミルトンの背後をテールトゥノーズで悩ませた執念も見られた。

ベッテルのドライビングはほぼ完璧だったが、2位を手に入れたのはセーフティーカーという幸運によってであり、ピットストレートで停止したビタリー・ペトロフ(ケータハム)のおかげだった。マクラーレンの2台はセーフティーカーが入る直前にピットインを決めたが、あと少しでハミルトンに迫るベッテルはコース上にステイアウトと、両チームの判断は分かれた。この後、集団が速度を落としてからピットに入ったベッテルは、ハミルトンの前でコースに戻る。
 
5位フィニッシュは12番手からスタートしたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。その後方は小林可夢偉(ザウバー)6位と、キミ・ライコネン(ロータス)7位だが、最終ラップで6番手を走行していたパストール・マルドナド(ウィリアムズ)がクラッシュし、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)とセルジオ・ペレス(ザウバー)も脱落していった末の大逆転だった。

ペレスは何とか走り出して8位フィニッシュを確保したが、ロズベルグは最終結果を12位に落としてしまった。ダニエル・リチャルド(トーロロッソ)が9位を拾い、ポール・ディレスタ(フォースインディア)が10位というのポイントをゲットした。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集