【MINIクーペ 発表】上半分だけ見ると明らかに“クーペ”

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新しいMINIの名称は『MINIクーペ』である。「その名の通りクーペの形をしています。MINIとしては初めてこのような形を出しました」と話すのは、MINIマーケティング・ディビジョン プロダクト・マネジメントマネジャーの佐藤毅さん。

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は2011年9月に発表したMINIクーペの納車を同年末より開始した。

「MINIとしては初めてのボディスタイルではあるものの、MINIはデザインが命ですから、MINIらしさは踏襲しています。具体的には、MINIは平行線を大切にするデザインです」

「そこで、グラウンドから下のライン(フロントバンパー下からサイドシル、そしてリアバンパーへのライン)とショルダーライン(若干後ろが上がり気味だが)、こういう平行線を大切にしています。前後のオーバーハングが短いこともMINIの特徴なので、そのあたりはきちんと押さえています」

新しくチャレンジしているのがショルダーより上の部分だ。「下の部分を隠してみるとクーペにしか見えないでしょう。デザインに関しては、今までのオリジナルのデザインと、今回新しくチャレンジしたところのコンビネーションなのです。ただし、しっかりとMINIは受け継いでいるというのがコンセプトです」とする。

佐藤さんは「MINIクーペはMINIが考えるピュアなスポーツカーという位置づけですから、乗っていて楽しいです。デザインなども含めてちょっと遊び心もあるという、MINIフレーバーがちゃんとあるので、そういった意味では、違うダイレクションですが、MINIの新しい方向性を見せているのかなと思います」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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