フォードモーターは5日、スイスで開催したジュネーブモーターショー12のプレビューイベントにおいて、新型フォード『フィエスタST』の市販モデルを初公開した。
フィエスタSTは、欧州市場で人気のコンパクトカー、『フィエスタ』の高性能バージョン。新型フィエスタSTのコンセプトカーは、2011年9月のフランクフルトモーターショー11で3ドア、同年11月のロサンゼルスモーターショー11で5ドアが披露されており、今回発表されたのは、3ドアの市販バージョンだ。
市販版のエンジンはコンセプトカー同様、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「エコブースト」を搭載。最大出力180ps、最大トルク24.5kgmを引き出す。0-100km/h加速7秒以下、最高速は220km/h以上。それでいて、CO2排出量は先代フィエスタST比で20%改善された。
足回りは、フォードチームRSが開発を担当。ドイツ・ニュルブルクリンクで、5000kmに及ぶ走行テストを繰り返した。車高が15mm低められたスポーツサスペンション、トラクション性能を高めるトルクベクトリングコントロールなどが採用される。
内外装は、専用エアロパーツやレカロ製スポーツシートなど、高性能モデルに相応しい演出。新型フィエスタSTは2013年、欧州市場で発売される予定だ。