【スバル BRZ 試乗】水平対向エンジン+FRの素性の良さ…松下宏

試乗記 国産車
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まずは着座位置の低さが印象的。ピラーの角度やドアミラーの位置などとの関係で、低さの割には視界は悪くない。

エンジンは良く回るレッドゾーンは7400回転で、マニュアル車ではそれを超えて回っていくし、AT車で引っ張ると7000回転くらいでシフトアップしていく。エンジン性能曲線図を見ると4000回転のあたりにトルクの谷があるのだが、一気に回転が上昇していくのでそれを感じる暇がないほどだ。

スポーティカーだから当然6速MT車がお勧めといいたいところだが、6速ATのデキもまたとても良い。パドルシフト付きで、ブリッピングも入るので、けっこう気持ち良く走らせられる。

そもそも重心の低い水平対向エンジンを低い位置に搭載するFR車であることが足回りの安定性や回頭性の良さなどに貢献している。コーナーでの安定性は特筆モノだ。

やや期待外れだったのは価格。200万円を切るグレードは競技用のベース車で普通に乗れるクルマは240万円台。オプションや諸費用を含めると300万円くらいの予算が必要で、若いユーザーには簡単には手が届かない。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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