日野第3四半期決算…円高やトヨタ向け減少響いて営業利益24%減

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日野自動車決算会見
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  • 羽村工場にてトヨタFJクルーザー を受託生産
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日野自動車が31日発表した2011年10~12月期(第3四半期)連結決算は、営業利益が前年同期比24%減の53億円となった。為替が円高で推移したことに加えてタイ洪水の影響でトヨタ自動車向け売り上げが減少したことなどが響いた。

日野の川﨑卓夫常務執行役員は同日都内で開いた決算会見で「国内販売で39億円、海外販売で43億円の(営業利益段階で)増益、トヨタ事業はマイナスの20億円だった。トヨタ事業の分をなんとか日野ブランド(の販売増)で挽回しようとしたが、為替影響が65億円とアメリカ・ドル、インドネシア・ルピア、タイ・バーツともすべて円高となり、大きく減益要因になっている」と減益の主な要因をあげた。

第3四半期の日野ブランド車の連結売上台数は同15%増の3万2377台で、このうち国内が同31%増の9389台、海外が同9.1%増の2万2988台だった。洪水の影響でタイでの販売は減少したものの、インドネシア、マレーシアが好調で全体を押し上げた。一方、トヨタ向けは「とくにSUV系が洪水の影響」で同9.6%減の3万7966台だった。

2012年3月期通期の業績予想は12月5日に修正した数値を据え置いた。営業利益は前期比21%増の350億円。最終損益は前期の100億円の赤字に対し120億円の黒字転換を見込んでいる。

《小松哲也》

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