ホンダの伊東孝紳社長は28日、大洪水の影響で冠水したタイの四輪工場の再稼働時期について「まだ明確にはいえない」としながらも「少なくとも工場の復旧はできるだけ年度内に何とかならないかということを今、現地に伝えている最中」であることを明らかにした。
伊東社長は同日、さいたま市内で報道陣と懇談しタイの四輪工場について「ようやっと12月に水が引けて、今ちょうど検査をしている最中。その検査の内容がたぶん、年明けくらいにまとまるので、それで再稼働の見通しを立てられると踏んでいる」と述べた。
さらに「あれだけ長期間水に浸かっているという例は初めて。洗えば済む機械と、洗っても済まない機械、それから金型、その選別をする、判断をするのが結構大変で、その結構かかるのを何とかしようよって激励している最中」という。
その上で、「今回の被水で改めて痛感したが、タイはものすごく、弊社にとっても、たぶん他の会社にとってもそうだと思うが、拠点になっていた。その位置づけがいきなり変わるということはありえない。我々としても決して逃げない、完全復旧で続ける」と強調した。