中国企業2社が買収することで基本合意したばかりのスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)。しかし、この買収計画に暗雲が立ち込めている。
これは7日、『オートモーティブニュース』が報じたもの。GMの広報担当、ジム・ケイン氏の発言として、「サーブのオーナーが変わるなら、GMはサーブとの間の技術ライセンス供与契約を更新しないつもりだ」と伝えたのだ。
これは、サーブが中国のパンダオートモビルトレード(厖大汽貿集団)とヤングマン(青年汽車集団)の2社に買収された場合、現行サーブ車に採用されているGMの技術が、中国企業に流出するのを懸念しているため。
さらにジム・ケイン氏は、現在GMがメキシコ工場で生産しているSUVのサーブ『9-4X』に関して、「サーブへの供給停止もあり得る」と話したという。