【マツダ アクセラ 改良新型】SKYACTIV 第2弾は「おふくろの味」

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マツダ アクセラ SKYACTIV
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ビッグマイナーチェンジと共に設定されたマツダ『アクセラSKYACTIV』のエンジンは「SKYACTIV-G 2.0」直噴式2リットル直4DOHC16バルブ(154馬力・19.8kgm)。既存エンジンの改良型ではなく、完全新規開発品だ。

箱根で試乗の機会を得たため、アップダウンのきつい芦ノ湖スカイラインを主体に走ってみたところ、最も好印象だった部分は高回転領域における伸び切り感の良さだった。ピストンヘッドのブレやバルブサージングなど可動部分が暴れる様子がまったくなく、6500rpmに設定されたレッドラインぎりぎりのところまで思い切って使える。機械式変速機に近い作動をする新型AT「SKYACTIVドライブ」とのマッチングも非常に良好で、切れ味の良さを楽しめるものだった。

エンジンサウンドもデミオSKYACTIVの1.3リットルと同様、綿密にサウンドチューニングがなされたという。デミオのエンジンは完全な実用エンジンということで、徹底的にノイズが抑えられていたが、アクセラのものはエンジンそのもののノイズを抑えつつ、中・高回転域でシュルルルという吸気音を控えめながらも聞かせたり、排気音も少し野太い音であったりと、スポーティさの演出を意図していることが伺われた。

あえてネガティブなポイントを挙げるとすれば、トルクの盛り上がり感に欠けるところだろう。回転の上がり自体は良く、苦しげな感じもまったくないのだが、中速域でググっと力感が増すようなところがなく、回すことによる高揚感はあまりない。

アクセラSKYACTIVの開発責任者を務めた猿橋健一郎氏は、新型アクセラを作るうえで「おふくろの味」を追求したと語る。「過剰な演出は、時々味わうのにはいいが、毎日乗っていると疲れる。普通のようだが長年付き合っても飽きない素晴らしさこそ、ファミリーカーであるアクセラの目指すべきところだと考えたのです」。

大げさなものではなく、ちょっとした演出をクルマの隅々に盛り込んだという新型アクセラSKYACTIV。ディーラー試乗の際には、こだわりと思われる部分を見つけてみるのも楽しそうだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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