フェラーリ・ジャパンから日本発売された『458スパイダー』は『458イタリア』のオープンモデルである。フェラーリS.p.Aプロダクト・マーケティング・マネージャーのミケーレ・コメッリ氏は違いについて、当然のことながらルーフを挙げる。
しかし違いはルーフの生むだけではない。「スパイダーのAピラーは長くかつ、角度を寝かせました。ルーフ形状のデザインには2つの要件があります」という。
「Aピラーのカーブは居住空間のために作られました。ルーフを閉じても頭上高を確保するためです」
また、エアロダイナミクスのためにもこのカーブには意味がある。「気流がルーフを超えてルーフの収納部分あたりで車体に接するようにデザインしました」。ここにはオイルラジエーターと新設したインテークラインがある。気流が、エンジンフードの形状に沿って取り込まれるように、458イタリアとは違うデザインがなされている。
ルーフは開閉方法が注目を集めているが、実は、このように細かい気遣いもされているのだ。