トヨタ自動車は14日、2012年シーズンからFIA世界耐久選手権に参戦すると発表した。トヨタは、同耐久選手権に、レーシングハイブリッドシステムを搭載したプロトタイプ車で参戦を計画している。
FIA世界耐久選手権は、これまでルマン24時間耐久レースを頂点とするシリーズ戦「ルマンシリーズ」として開催してきたものを、FIAとACO(フランス西部自動車クラブ)が、FIA世界耐久選手権と改めて2012年より開催するもの。
開催初年度となる2012年シリーズは、ルマンに加え、欧州、米国、アジアで、シリーズ戦が計画されている。
トヨタは、2012年のシリーズ戦内、ルマンを含めた数戦に参戦の予定で、チーム名・参戦ドライバー、具体的な参戦レース等は今後決まり次第発表するとしている。
トヨタのモータースポーツ活動の担当専務役員である山科忠氏は「これまでもトヨタはルマンに参戦してきたが、今回はトヨタが培ってきたハイブリッド技術を使い、まったく新しい挑戦となる。伝統あるルマンを含むFIA世界耐久選手権に、ハイブリッド車で歴史を刻みたい。また、この挑戦を通じて得られる技術のフィードバックは、トヨタのクルマづくりにつながる。ハイブリッド車での参戦を承諾してくれたACOならびにFIAに感謝している」とコメントしている。