ホンダの大山龍寛専務執行役員は、26日発表した2輪車用の700cc新エンジンについて、アジアを中心とする海外からの部品調達比率を4割程度としたことを明らかにした。
新エンジンは欧州や北米向けの中型車向けに開発したもので、熊本製作所で完成車まで造り上げる計画。コストの面で不利となる日本で生産するため、「このクラスでは初めて開発段階からアジアでの部品調達を視野に入れ、従来にない調達を進めた」という。
海外調達によるコスト低減を徹底するため、開発期間は4年と異例の長期になった。輸出により2輪の国内生産を確保する戦略的なエンジンになるだけに、大山専務は「さらに円高が進んでいるため十分とはいえないが、(為替変動への)タフネスさはある」と評価した。