トヨタ自動車のスポーツコンバージョン車シリーズG SPORTS(G's)第2弾として『ヴィッツ RS』のG's仕様が10月3日より発売される。
開発を担当したトヨタ自動車スポーツ車両統括部の今井孝範氏は「ベースのRSもスポーティに仕上げてありますが、もう少しこだわりのある方、『フィットRS』や『スイフトスポーツ』といったモデルを選ばれる方に向けて、走りを楽しめるモデルに仕上げました」と語る。
ヴィッツRS G'sの特徴について、今井氏は「前後のバンパーなどを新しくデザインし、車高のローダウンや、サスペンション、ホイールの変更のほか、ボディ剛性を高めるなど、走りの機能も変えております。外観における一番のポイントは、グリルレスすることでシンプルな造形となっていることだと思います」と述べた。
また、走りの方向性について、今井氏は「ドライバーが思うようにクルマが動くようにしたいと考え、ボディ剛性の強化のほか、空力特性などを見直しています。ステアリングを切ったときにクイックに動くだけでなく、その後の動きもすぐに収まるといった、ドライバーが安心感を得られるよう、クルマ全体のキャパシティを広げるところを目指してチューニングを行いました」と説明した。
第1弾の『ノア』、『ヴォクシー』に続き、ヴィッツへと、キャラクターの異なる車種へのG'sシリーズの展開であるが、「G'sとして目指している走りの方向性は一緒」といい、今井氏は「狙ったところにクルマが動いてくれるので、運転が上手くなったような感覚を得られると思います」と、G'sにおける走りのコンセプトを示した。