ダイハツ『セニア』はトヨタ『アバンザ』と兄弟モデル。この2車種でインドネシア市場のシェア25%以上をもち、2004年からダイハツのインドネシア・スンター工場で生産されている。つまり、トヨタがダイハツからOEM供給を受けているモデルなのだ。
セニアは1.0リットルと1.3リットルがラインナップされ、約115万〜150万円。アバンザは1.3リットルと1.5リットルで約136万〜174万円といった価格帯。
ジャカルタ市内を見回すと、なるほどセニア/アバンザだらけだ。地元のひとに聞くとセニア/アバンザも「キジャン」だという。BMWの『3シリーズ』を指さして、あれは「セダン」というそうだ。トヨタ『キジャン』が自動車の代名詞だった時代が長いインドネシアでは、日本で「ミニバン」というと3列シート車を指すように「キジャン」と呼ぶらしい。
そういう意味では、本家トヨタ『キジャン・イノーバ』を越えるヒット作のセニア/アバンザは、ベストセラー・キジャンと言えるかもしれない。