トヨタ自動車の豊田章男社長は、国内の生産体制の再編について「オールトヨタ、オールジャパン」がキーワードになると述べた。
同社は、円高による為替、電力不足、高い法人税などに見舞われながらも「日本で生まれ育ったグル―バル企業として日本でのモノづくりを簡単に諦めるわけにいかない」と表明。
その上で、豊田社長は「現場力と先進技術力においては日本は負けていない」とし、日本の現場力と先進技術力の2点の優位性があるうちは国内生産にこだわる姿勢を示した。
今回の再編で子会社は得意分野について開発から生産まで全て担当することで競争力を強化、海外のトヨタも含めて「オールトヨタ」を支える。
また、国内生産体制の再編でトヨタの国内生産は中部、九州に加え、東北の3極体制となる。仕入先や人脈ネットワークなど「オールジャパン」でグループ力を最大限活用できると説明した。