日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産自動車COO)は12日、原子力発電所に対する安全評価の導入を巡って今後、電力の安定供給が懸念されることについて「電気のことで言い訳をするよりも、どうやって造るかを真剣に考えたい」との方針を示した。
志賀会長は同日開いた定例会見後、一部報道陣に対し「各社が増産に入って、間違いなく増員もしている。この復興の中で雇用が増えているのは事実で、この流れは止めたくないという思いはすごくある」と語った
さらに「ここは自動車産業の頑張りどころだと思っている。自動車産業が増産に入れば間違いなく仕事が増え、雇用が増え、日本全体が元気になるので、正直言って電気のことで言い訳をするよりも、どうやって作るかを真剣に考えたい。業界全体が意気に燃えている」と強調した。
その対応策としては「必死に与えられえた条件の中で増産対応することに知恵を絞っている」とした上で、「例えば自家発電をもう少し入れるとか、全体的にはまだまだ方策はあろうかと思う」と述べた。