新日本製鐵は1日、釜石製鉄所電力工場が営業運転を再開したと発表した。
同工場は東北電力に電力卸供給しており、契約電力は13.6万kWで、契約電力のフル送電を開始した。
工場は、東日本大震災により緊急停止し、石炭燃料を受け入れる専用岸壁、揚陸設備が損傷した。その後、東北電力管内の今夏の電力需給ひっ迫の緩和に貢献するため、早期の再稼働を目指して設備の健全性を確認するとともに、公共埠頭の活用などによる石炭燃料の物流体制を構築、6月下旬から試験運転を行ってきた。
同工場は、岩手県で最大の出力規模を持ち、県内の一般世帯の電力需要の約4割をまかなうことが可能。
同社では電力不足が懸念される状況下、電力工場の安定操業を通じ、電力を安定供給に貢献していくとしている。