モーションは12月4日、東北電力と業務提携を締結したと発表した。東北6県・新潟県における脱炭素社会の実現に向けたモビリティの電動化と普及を推進する。
東北電力が提供するモビリティソリューションサービス「Harmmo(ハーモ)」において、モーションの「Optiev EV シフト支援サービス」との連携を開始。社用車の現有車両の稼働状況分析から、EVへの切替可否、最適なEVの選定、減車可否の提案などの分析・検討結果をレポート形式で提出する。
脱炭素社会の実現に向けて企業や自治体において社用車・公用車の電動化ニーズが高まる中、EV車両を導入するにあたり最適な車種・台数の選定や充電設備の配置、業務オペレーションへの影響、EVや充電器の運用ノウハウが必要になるなど、EV特有の課題がある。また現有車両の走行データに基づき客観的に検討を行うことが重要だ。
東北電力は、これまで培ってきた電気事業の技術・ノウハウと、自社の社用車電動化の取組みやEVバスの実証実験等で得た知見を活かし、東北6県・新潟県における脱炭素社会の実現に向けたEV等の普及拡大を目指しサービスを開始。現有車両の稼働状況を分析し最適なEV車両導入計画を立てることがサービスを促進するために重要と考えた。
モーションは創業以来、データアナリティクス(統計解析)技術を軸に、様々な社会課題に対して「組合せ最適化」技術をコアとしたサービスを開発・提供。これまで「Optiev EV シフト支援サービス」を通じて企業のEV導入可能性の診断や最適な車両選定、充電運用の提案を行ってきた。
今回、両社の強みを活かし、EV導入に際しての課題を解決するための支援体制を構築することに合意。東北電力が提供する「Harmmo Zero(ハーモゼロ)」「Harmmo EVバス(ハーモバス)」「Harmmoサポート(ハーモサポート)」の3つのサービスのうち、「Harmmoサポート」において「Optiev EV シフト支援サービス」をOEMにて提供する。
Harmmo Zeroは法人・自治体向けに初期費用0円で東北電力が充電設備を設計・設置し、充電サービスを提供。Harmmo EVバスはEVバスの大容量バッテリーと急速充電設備、バスの運行を考慮した最適なEVバス導入を提案。Harmmoサポートは現有車両の稼働状況分析、EV切替・最適なEV車種選定・減車可否の提案を行う。
モーションは「組合せ最適化」技術や、EV導入時稼働分析や導入提案を行う「Optiev EV シフト支援サービス」、EVの充電スケジュールを最適化する「Optiev Web Service」を中心に、これまで培ったEV領域における知見と技術を活用。事業者のEV充電・運用に関わる課題を解決すると共に、多様なパートナー企業との連携を推進することで、顧客のEVシフトを総合的に支援し、社会の脱炭素化に貢献していく。



