新日本製鐵、住友鋼管、住友商事およびメタルワンの4社は、大幅な伸長が見込まれるメキシコでの自動車用鋼管需要を捕捉するため、現地に合弁会社を設立し、自動車用鋼管の製造・販売体制を構築すると発表した。
メキシコの自動車生産台数は、2011年で約260万台だが、日系自動車メーカーの新規進出や生産能力増強などによる大幅な増加が予想され、新日鉄と住友鋼管が得意分野とするミドル・ハイグレード領域の鋼管需要が急速に拡大することが見込まれている。
4社は、メキシコの自動車用鋼管需要捕捉を目的に、現地への進出を検討してきたが、今回、共同出資で現地法人を設立し、グアナフアト州シラオ市内に進出用地を取得し、工場の建設を開始することを決定した。
合弁会社は、資本金約2400万米ドル(約19億円)で、出資比率は新日鉄が55%、SPTアンドSCインベストメントが25%(住友鋼管75%出資、住友商事25%出資)、メタルワンが20%。2013年6月からの生産開始を予定しており、生産能力は月産約2000トン。日系自動車メーカー、欧米系自動車メーカーおよび自動車部品メーカーに製品を供給していく。