BMWが開発を続けてきた『M3セダン』の軽量ハイパフォーマンス仕様。同車の中身が見えてきた。
これはBMWの高性能車、Mカーの公式サイト、『M-POWER.com』が23日に明らかにしたもの。M3セダンの軽量ハイパフォーマンスバージョンは、「CRT」の名前で発売されることが決定した。
CRTとは、カーボン・レーシング・テクノロジーの略。ボンネット、フロントリップスポイラー、リアスポイラー、シートなどにCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)を使用し、チタン製エグゾーストも採用。車両重量は1580kgと、M3セダン比で70kgの軽量化を実現した。
またエンジンは、『M3クーペ』のサーキット仕様、『M3 GTS』から移植された4.4リットルV型8気筒ガソリンユニット。最大出力450ps、最大トルク44.9kgmを引き出し、パワーウェイトレシオは3.5kg/psと優秀な数値を示す。
トランスミッションは7速Mデュアルクラッチ。『M3 CRT』は0-100km/h加速4.4秒、最高速290km/hのパフォーマンスを発揮する。
このM3CRT、わずか67台を生産。ドイツでの価格は、13万ユーロ(約1490万円)だ。極めてエクスクルーシブなM3セダンの誕生である。